登録文化財になった戦争遺跡

三重県でも登録文化財になった戦争遺跡が、少しずつ増えてきています。

戦争遺跡も歴史的な価値があるものとして認められてきているのが嬉しいです。

さらに多くの戦争遺跡が登録文化財に、そして指定文化財になればと思います。

(まだ製作途中です。2016年11月19日更新)


誓元寺光雲殿(旧常磐尋常高等小学校奉安殿)

四日市市赤堀

 常磐尋常高等小学校(現:四日市市立常磐小学校)にあった奉安殿で、1935年に建てられました。敗戦後の1946年に小学校から近くの誓元寺に移築され、納骨堂として使われてきました。

 老朽化が進みましたが、ご住職の英断で戦争遺跡として保存され、2004年に改修後、2011年に山門や鐘楼とともに登録文化財になりました。

 県内に奉安殿は10ヶ所で確認されていますが、登録文化財になっているのはこの奉安殿だけです。

旧陸軍北伊勢飛行場掩体

鈴鹿市三畑町

 正しくは陸軍鈴鹿飛行場(陸軍椿秘匿飛行場)のコンクリート製掩体です。

 1944年から北伊勢陸軍飛行場の北方に特攻用飛行場として建設された椿秘匿飛行場の誘導路沿いに造られた掩体で、三重県でただ一つ残っているコンクリート製掩体です。

 2004年に登録文化財になりました。当時の鈴鹿市は戦争遺跡への意識が高く、2003年には鈴鹿市考古博物館で「戦争遺跡を掘る」展も開催しており、戦争遺跡をテーマにした展示は全国でも魁(さきがけ)になったと言われています。

 なお、この掩体は民家の倉庫として使われていますので、見学の際は十分ご配慮をお願いします。